通貨間のサヤ取りについて解説
通貨間のサヤ取り:
相関性が高く、価格差が少ない通貨ペアの価格差の上下を狙う手法。
サヤ取りで利益を得る手順は下記:
1、相関性(似たような動きをする)が高く、価格差が少ない通貨ペアの組み合わせを選定する。
2、1で選定した通貨ペアで価格差が開いている局面において、高い方を売り、安い方を買い、価格差が縮まるのを待つ。(値段の上下は関係なく、あくまで価格差)
3、2で取ったポジションを価格差が縮まった時点で全て決済する。
手順としては以上だが、わかりやすいように下記に具体例を示す。
具体例:相関性のある通貨ペアAと通貨ペアBがある。
・通貨ペアA – 80円
・通貨ペアB – 70円
ここで高い方の通貨ペアAの売りポジションを持ち、安い方の通貨ペアBの買いポジションを持つ。そして価格差が縮まった時に全決済例が下記
ケース1:どちらも上昇し、通貨ペアA – 85円 通貨ペアB – 82円となった
通貨ペアA = 5円の損失 通貨ペアB = 12円の利益 差し引き = 12 – 5 = 7円の利益
ケース2:どちらも下降し、通貨ペアA – 65円 通貨ペアB – 60円となった
通貨ペアA = 15円の利益 通貨ペアB = 10円の損失 差し引き = 15 – 10 = 5円の利益
ケース3:相関性があるため価格差が縮まり、通貨ペアA – 76円 通貨ペアB – 74円となった
通貨ペアA = 4円の利益 通貨ペアB = 4円の利益 差し引き = 4 + 4 = 8円の利益
ケース4:相関性とは逆に値段が乖離し、通貨ペアA – 85円 通貨ペアB – 72円となった(この場合は決済をしないが、、)
通貨ペアA = 5円の損失 通貨ペアB = 2円の利益 差し引き = 3円の損失
つまりまとめると、価格を追うのでは無く2つの通貨ペアの価格差を追う手法。
具体的な通貨ペアの組み合わせは下記等がある:
・EUR/USD(ユーロ/米ドル)とGBP/USD(ポンド/米ドル)
・AUD/JPY(豪ドル/円)とNZD/JPY(ニュージーランドドル/円)